チームとして出場したツールド熊野。結果としては最高の形で終えることができました。
まずは、肉球どの、初勝利おめでとうございます。 貴殿のスプリントは神でした。
凄かったです。ほんと、凄いの一言です。
熊野山岳コースのレポートから。
30日午前3時半に出発。おひ長老と現地へ向かう。天候はあいにくの雨。いや~な感じが車内に溢れ、テンションも下がり気味。
現地に着くと雨も上がり、緊張感も高まってきた。
初めての山岳コース、上りの苦手な僕にとっては地獄のコース。でも長老のアシストのために身を粉にして働く覚悟でスタートラインについた。
スタートして7kmほどは街中のパレード。おばあちゃんたちがタオルふって応援してくれていた。子どもたちも大きな声で声援を送ってくれた。
パレード終了後、レーススタート。いきなりの上り。1kmほどの坂だが、すぐにペースアップ。上りに強い選手がアタック。負けじとそれについていく。でも今回は自分のためのアタックではなく、いかに長老の力を温存させておくかがポイント。
頭の中では、アタック→のんびり→アタックっていうのが続くのかと思っていたが、考えが甘かった。休むことなく続くペースアップがほんとに辛かった。
上りは無理せず、下りと平坦で集団を引き、レースを進んでいった。途中、栃木からの選手と二人での逃げが成功し、二人でまわす。そこでアクシデント発生。なんとコース前方から車が進入。そこで二人で車の間をすり抜けて逃げを打つ。もちろん集団はその場で足止め。 そこから二人で先頭交代しながら進みまくった。頭の中には「苦手の山岳でひょっとしたら入賞?」なんて欲もでてきた。
そして迎えた山岳ポイント。やはり甘くはなく、のぼりに入ってまもなく吸収。その集団後方には長老も。あとは頼みました!と声をかけて自分は切れてしまいました。でも、千枚田を上っているときもいろんな人が応援してくれて、その度に不思議と力がわいてきました。
山岳ポイントを越えて下りに入ったときに、前方に長老の集団が見えた。差にして20秒くらい。 必死で追走するものなかなか捕らえることができない。あと一息というところまで追いかけるが、つかまらない。結局20数キロ1人で追いかけることになった。でも、やはり日頃の練習の成果が感じられる単独走行だった。
しばらくして1人を吸収し、最後の上りでパスしてゴール。結局長老から40秒遅れの10位。苦手な山岳で、10位は結構うれしかった。でも、体はボロボロになりました。
そして迎えた最終日。朝起きると体が重い。やはりレースのダメージが体に残っている。でも、今日輝くためにがんばってきたんだからもう少しもがききろう!と自分を励ました。幸い睡眠はたっぷり取れたので、疲れはまし。
7時ごろに現地に到着。すでにbassyくん家族が場所をとっていてくれた。
準備して早速、長老、肉球どの、bassyくんと試走に行く。 適度に心拍をあげて完了。
僕の頭の中の作戦はひとつだけ。ずばりゴールスプリント。最初の坂を3回がんばれば、後はスプリント。これを念仏のように唱えながらローラーでアップ。
そしていよいよレーススタート。直前に大学時代の友人が激励にきてくれ、否が応でもテンションは高まる。
スタートの合図で決戦の舞台の幕が上がった。
チームでいろいろ話ながら1周目を終えた。やはり体が重い。脚が回らない。下りが怖い!(←ここ重要)やはり今回、レベルがめっちゃ高いわ~ってホントに感じることができた。
2周目、体も十分に温まってきた。脚も回るようになってきた。問題の上りも無事クリア、上昇してもすぐに回復する心拍は日頃の練習の証しだと思えた。途中、2名の逃げが決まり。3周目に突入。最大17秒まで開いてしまった。逃げた選手は上りのスペシャリスト。みんなで協力して後を追う。しばらく頑張って吸収。すると先頭から1人がアタック。差はドンドン開く。僕らの先頭集団のトップはその逃げたチームのメンバーが引いている。このままでは逃げが決まると思い、必死の追走。ここで集団もペースアップ。そして下りに。うまく下れて5番手くらいにつける。
そして残り2km。一列棒状で最終コーナーを目指す。ここで4番手くらい。そしていよいよ待ちに待ったゴール前の位置取り争い。熱くなるところだが、冷静な自分がいた。残り700mで若者が大声を出しながらロングスプリント。すぐさま反応し臨戦態勢。残り400mになったところで3番手。僕の後方には肉球どの、bassyくんが控えている。そして後ろから肉球どのが渾身のスプリント。それを追うがあまりのスピードの切れ味に太刀打ちできない。僕の力は今の彼には叶わない。でも輝くためにはここからの踏ん張りが肝心。ギアをあげつつ、全力のスプリント。肉球どのがゴールする直前にうれしさのあまり自分がガッツポーズ。チームで1-2フィニッシュ。ホントにうれしい瞬間に立ち会えることができた。1着になれなかったのは残念だが、チームのメンバーが輝けたのが最高にうれしかった。bassyくんも6位に入った。 めちゃくちゃ輝くことはできなかったけど、少しは僕も輝けたかな?と思います。
神様はなかなか安らぎの時間を与えてくれません。でも、それが今の僕には必要なことなのかも知れません。
おひ長老もさすがの山岳レース運びでしたね。貴方のクライム姿、やはりしびれます。
bassyくん、あなたのスピード、凄いです。飄々と上る姿はかっこいいです。
そして肉球殿。 初優勝おめでとうございます。 ほんとに練習はウソをつかなかったね。
この喜びは生涯忘れることはないでしょう。 これからもドンドン☆を増やしていきましょう。
チームでの1-2はホントにうれしいです。
我がチーム、最高です!