第3日目 太地周回コース
最終日も晴天に恵まれ、いいコンディションでレースを迎えることが出来た。昨年度大雨暴風警報の中で2周に短縮されたレースで優勝。でも自分の中では仮免だと思っている。3周のレースで勝てて初めてチャンピオンになれるような気がしたからである。そしてその目的(優勝)を果たすために自分をとことん肉体的にも、精神的にも追い込む必要があった。身体は練習とレースでぎりぎりまで追い込めていた。精神的に追い込む方法、それは家族。
いまだ優勝するところを見たことがない両親を思い切って招待。不甲斐ない走りができないように自分自身を追い込んだ。
今回のレース、我がチームは6名の参加。スタート前に長老が、キャプテンのために仕事する!!って背中を押してくれた。スタートラインには家族が並び、声援をおくってくれている。ここのトップで戻りたい!切実に感じた瞬間でもあった。
最終日は先頭(E1)から5分遅れたら足切りというルールがあり、今回はそれにプレッシャーをかけ続けられる展開となった。
1周目の石門上り、調子もいい感じで上ることができた。そしてそこからのダラダラ上りでも前日までのレースの疲れを感じず展開できた。
下りも危なげなくクリアし1周目終了。家族には敬礼と笑顔を送り2周目へ。(ただ、この時点でアキノスケさんが落車。テンションも上がっていたのに残念な結果となった。)
その時点でトップとの差は3分30秒。上りでは若干のペースアップがあるものの耐えて集団で展開。長老がすぐそばで私を守ってくれている。ホントに心強かった。先導車からタイム差が刻々と告げられ、もう4分36秒などといわれた。そして迎えた最終周。バイクからは、もういつ足切りされてもいい状態だと。「あ~~こんな形で終わってしまうんか~」と考えながらもペダルを踏むことに集中。ラストの上りでは4名ほどの選手が鬼のペースアップ。長老と私も思わず千切れかけるが、根性で追走。なんとか集団に戻り、足切りは免れた。でも残りのチームメイトは足切りになっており、残ったメンバーは11名。この中から最終ステージの勝者が決まる。
ダラダラの団地の坂もなんとかクリア。そして最後の下り。先頭から3番手で突入。ラスト2kmの時点で長老が私の前へ。そして運悪く、我々のトレインが早くも先頭に出てしまった。この時点でもう代わってくれる人などなく、万事休すかと思った時に、後方から若い選手が残り1kmでロングスパート。しばらく見送ったあと、残り700m地点でペースが上がる。その時2番手。ここで長老が前にいてくれたらな~と思った矢先、するすると長老が前へ。そして2連結Y’sトレイン完成。「よし、行くぞ!」の頼もしい長老の声を合図に列車発進!ペースが上がる中、長老は必死に牽いてくれる。残り200mの辺りで、もう少しとお願い。残り150m、チームメイトのホンケン君と93の前でキャプテンロケット発射。スプリント中は視界に誰も入ってこず、残り30mで勝利確信。家族の待つゴールラインへ飛び込んだ。
2連覇達成、そして仮免もとれる勝利を飾ることができた。今回の勝利は、チームメイトのお陰。みんなの力で勝利を呼びこんでくれたと思っている。最高のチームメイトにただただ感謝。
私を迎えてくれた両親は二人とも大泣き。私も例によって大泣き。表彰式でも司会のがらぱさんにインタビューされて思わず泣きそうになってしまった。
二日目の山岳で遅れて、総合からは脱落。8位に沈んでしまったけど、もうそんなことどうでもいい。最高の形、自分の最も得意とする形で優勝できたことがほんとに嬉しい。
チームメイトの長老、93、ホンケン君、チヒーロ君、アキノスケさん、サポートのすーのさん、なべちゃん、半ちゃんご夫妻、BASSY一家、最長老、事務局長、みんな、本当にありがとう。そして息子たちと、両親、最高の応援をありがとう。なかなかカッコいい姿を見せることができたかなと思います(笑)
アツい応援をくれた両親と。
3日間戦った仲間達との記念撮影。
そして最高の仲間達と。
We're Y's-racing.
来年はもっともっとレベルの高い戦いになりそうです。またみんなに会えるのを楽しみに、そして3連覇できるようもっともっと努力精進します。まずは、しばらくゆっくりします。